謹啓

時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また平素はノルディーア北海道に格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、平成24年4月1日付を持ちまして、ノルディーア北海道の球団代表に就任いたしました。何卒よろしくお願いします。
私どもノルディーア北海道は本日より新体制にて北海道女子サッカーの発展と日本女子サッカーのトップリーグ、なでしこリーグを目指し、活動を始めます。
これまで草創期より球団運営に関わってこられました、選手、関係者、厚真のみなさま、NPO 北海道スポーツクラブの皆さま、佐藤、熊谷球団代表、他スタッフの皆さまにこの場をお借りして敬意と感謝を申し上げます。


私とノルディーア北海道とのご縁は昨シーズン、チャレンジリーグ参戦時のホームゲーム運営のお手伝いをさせていただきましたところから始まりました。シーズンが始まる前の昨年 1月、財団法人北海道サッカー協会さまよりお声掛けいただき、ご縁を賜わりました。

そもそも、私とサッカーとの出会いは、彼此遡ること18年前の1994年、全国クラブチームサッカー選手権(当時は TOYOTA CHALLENGE CUP 全国クラブチームサッカー選手権)の北海道大会事務局として当時勤めておりました会社の出向先であった STV ラジオ(現:株式会社 STV ラジオ)の事業課に勤務していた際に担当者として全道4ブロックの地区予選、北海道決勝大会の運営においてサッカーとのご縁を頂戴いたしました。この間、北海道の社会人サッカーを各地にて牽引されてこられた道内各地区協会、また社会人サッカー連盟の皆さま、とりわけ、永く北海道サッカーを牽引された財団法人北海道サッカー協会出口会長、またご紹介をいただいた当時の各地区連盟の理事長の皆さまには本当にお世話になりました。さらに北海道代表チームを引率しての全国決勝大会への帯同も幾度も経験する中、ご縁があり、全国決勝大会での運営にも関わる機会を与えていただきました。楽しい想い出達と共にこの場をお借りして感謝を申し上げます。

当時の全国社会人サッカー連盟役員の皆さまは全国9ブロックの決勝大会を経たチームを全国大会の晴れの舞台に送り出し永年にわたりその土台醸成に尽力を地元で注いできたサッカーの鬼、とも云える方々ばかりで、全国津々浦々の第一種社会人連盟の理事長の皆さまと全国大会予選期間中は毎日のように熱いサッカー談義で朝を迎え、若輩者ながらその輪に交じりサッカーへの造詣を深める素晴らしい機会に恵まれました。

こう云った素晴らしい経験を通じ、1996年、イベント会社を創業してからもコンサドーレ札幌の試合中継の放送技術アシスタント業務やスポーツメーカーイベントでの元岡田監督と触れ合う機会にも恵まれ、スポーツ、とりわけサッカーとのご縁を深めさせていただいた経緯でございます。この場をお借りして、当時この全国クラブチームサッカー選手権の立ち上げからこのご縁を与えていただき本当にお世話になりましたニッポン放送長井さまにも御礼申し上げます。

ノルディーア北海道は、その前身であります、北海道厚真町のレディースサッカーチーム、ASC アドゥーマから始まっておりますところは皆さまの知るところと存じます。2009年に永年のチーム運営にご尽力をいただいた山田元監督以下、チーム一丸となってチャンスをものにし、一般公募によって「NORDDEA(北の女神)」と云う素晴らしいネーミングをいただき、2010シーズン、日本女子サッカーのトップリーグ、「プレナスなでしこリーグ」の下部リーグである、「プレナスチャレンジリーグ」に参入、全国リーグを戦って参りました。リーグ昇格まで、また昇格から全国での戦いを率いた山田元監督、そして今のノルディーア北海道の礎を築いた選手の皆さま、球団運営に携わりご尽力された関係者の皆さまに感謝と御礼を申し上げます。

2011シーズン、元コンサドーレ札幌初代選手会長で現役引退後も球団に残り、北海道各地でユースの立ち上げなど北海道サッカーの発展に尽力していた、室蘭出身の三浦氏が監督に就任、2シーズン目となる「プレナスチャレンジリーグ」での戦いは結果として、惜しくもリーグ最下位、入替戦を経て、降格となりました事は皆さまの知るところでございます。

この降格を期に、私達ノルディーア北海道を取り巻く環境が一変し、チーム継続の方向性を探る一方、大変残念ながら多くの退団選手を出すことになりました。私個人としては、昨年初頭にご縁をいただいた際、これまでに私を支えていただいたサッカーへのご恩返しにと、何があっても3年間はチームを側面支援する決意でおりましたので、前述の三浦監督が今期も留任していただけること、来期は必ずチャレンジリーグに復帰すること、復帰の際には、協会や関係団体の支援を再びいただけることなどの諸条件を含め、熟考の上、甚だ僭越とは存じますが、この度の球団代表と云う、この上ない大役を拝命する決意をいたしました。

これまで私どもノルディーア北海道を支えていただいた多くのサポータの皆さま、また、私どもノルディーア北海道をご支援いただいていただきましたサポーターズ会員の皆さま、賛助会員の皆さま、さらには、スポンサーの皆さま、関係の諸団体の皆さま他、多くの皆さまに、球団の今期以降の継続指針、方向性をこれまで具体的にお知らせすることが出来ませんでした事にこの場をお借りして深くお詫び申し上げます。

これは偏に、今期以降の球団運営体制をリーグ降格と云う事実を受け入れてからの、非常に短い時間の中で整えなければならなかったところに事由があり、深いご理解とご賛同を賜りたく切にお願い申し上げるものでございます。

さて、今期2012シーズンの私どもノルディーア北海道は、来期のチャレンジリーグ復帰を前提に、全国地域リーグの位置付けでありますところの、北海道女子リーグを戦います。

私どもノルディーア北海道は、今後10年間で、北海道民550万人の1%、55,000人の皆さまに愛されるチームを目指し、「ノルディーア北海道 1% キャンペーン」をすでに展開しております。

これは今までになかった、北海道の皆さまにノルディーア北海道をもっともっと知っていただき、愛していただく、と云う長期ヴィジョン計画の一環の全道キャラバンキャンペーンでございます。球団、監督、コーチ、スタッフ、そして選手のみんなが、本当に一丸となって、チームを「起業」するという、壮大な計画のファーストステップです。

北海道をもっともっと元気にしたい。

そのために、これまで、またこれからもノルディーア北海道の活動をご理解いただき、ご支援いただきます、北海道民の皆さま、また全国のノルディーア北海道ファンの皆さま、全てのサポーターの皆さまに感謝を込めて、精一杯、戦いぬくことをここにお誓い申し上げます。

末尾になりますが、今季よりご支援賜わりますオフィシャルスポンサーでございます、株式会社ムトウさま、前期より引き続きご支援賜わります、財団法人さっぽろ健康スポーツ財団さま、そして前期より引き続きご支援賜わります多くのチームスポンサーの皆さま、今期よりご支援賜わります多くのチームスポンサーの皆さま、さらには個人、グループでご支援を引き続き、また新規にいただきますサポーターズ会員の皆さま、賛助会員の皆さま、また報道各位、関係者各位、財団法人北海道サッカー協会を始めとする、多くの北海道のサッカー関係者の皆さま、第一種から女子、キッズ、シニア他、様々なカテゴリーで共に北海道でサッカーを愛する競技者の皆さま、そしてなによりサッカーを愛してやまない、多くのサッカーファンの皆さまに、心より感謝の御礼を申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。

長くなりましたが、これからのノルディーア北海道の活躍にどうぞご期待ください。そして、今後も引き続き私どもノルディーア北海道の活動への深いご理解とご支援を賜わりますよう心からお願い申し上げます。

ありがとうございます。

謹曰

平成24年4月1日 ノルディーア北海道 代表 鉢 直人