いつもノルディーア北海道を応援いただきありがとうございます。

また今シーズンを通じて多くの皆さまにご支援いただきましたことに深く感謝申し上げます。

この度の2012チャレンジリーグ入替戦の結果を受け、三浦雅之監督から皆様へ、ホームページを通じてご報告申し上げます。

ご拝読賜わりましたら幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。

一般社団法人ノルディーア北海道 代表理事 鉢 直人

まず、始めに今シーズン、ノルディーア北海道の全国リーグ昇格を信じ支援していただいたスポンサーをはじめ、サポーターズ会員の皆様、並びに関係各位の皆様、そして日々の選手を支えていただいている教育機関、家族、友人、全ての方たちへ、チームの指揮官としてお詫び申し上げます。

『一年で全国リーグに復帰する』と誓いシーズンを迎えたにもかかわらず、結果を出すことが出来なかったことは、指揮官の責任だと思います。

昨シーズンよりノルディーア北海道の指揮を執り、北海道リーグへの降格と、来シーズンのチャレンジリーグ復帰を果たせなかった責任は非常に重いものと考えております。

試合で結果を残すことが出来なかった要因としましては、日々のトレーニングの積み上げ方、さらには、チームマネージメントに問題があったのかと思われます。

選手たちは、とてもサッカーが大好きで、毎日、学業と仕事を両立し、ひたむきにサッカーと向き合ってくれました。そんな選手たちを全国の舞台へと導くことが出来なかった自分自身の力の無さに残念でなりません。ただ、サッカーが大好きなだけでは全国に通用しないということも選手たちは気づいてくれたと思います。責任を持ってサッカーと向き合うという事の喜び、そして、苦しみや挫折、その先にある、大好きなモノ、サッカーの究極のエンジョイの入り口を今シーズンは経験できたのではないのかと思います。

そして、10年後の未来、ノルディーア北海道が『なでしこリーグ』という舞台で花を咲かせるための土台づくりは出来たのではないかと考えます。

サッカーの部分につきましては、個々のポテンシャルも決して高くはない選手たちでしたが、一年でチャレンジリーグに復帰できる最大のチャンスの年と捉えていたのでグループワークに重点をおいてトレーニングを構築してきました。その為に個人を磨くという所をおろそかにしてしまい、結局、全国の舞台で通用しなかった個人技術・個人戦術、すなわち、個のポテンシャルを高めるという競技において最も大切なことを見失っていたのだと反省します。

今期はスタート時点から球団事情があり、トップチームとサテライトチームを合併すると云う、中学校一年生から大人までの幅の広い集団となった訳ですが、そうであっても、どの部分に、どこのレベルでトレーニングを構築するのか、ということも細部にわたって分析し、問題点を抽出し、トレーニングを構築しなければならかったかのだと気が付かされました。

結果として、大人の選手に引っ張られるように、若い選手(中・高生年代)が飛躍的に実力をつけたことは大きな収穫と云って間違えありませんが、シーズン後半にかけて大人の選手が伸び悩んでしまった事でチームの推進力が最終的に大きな舞台で落ちてしまったことが悔やまれます。ただ、ノルディーア北海道は、北海道の女子サッカー選手が大人になっても目指せる場所になるということが目標なのでこの部分に関しては妥協せず改善していかなくてはならないと考えます。

今回の参入戦でなんとか入替戦への切符を掴み、戦いに挑みました。室蘭で行われたホーム初戦では選手の勝利に対する執着心が見えず、苛立ちもしました。

そして、本日、新潟で行われた第2戦では、試合終了のホイッスルがなるまで戦い続けてくれた選手たちからは『やれば出来る!』という姿を見ることが出来ました。

遠路遥々、現地に応援に駆け付けて頂いたスポンサー様、サポーターの皆様の熱い応援も最高でした。期待に応えることが出来なかった悔しさと感謝の気持ちで申し訳なくなりました。チームへの声援は今でも耳に焼き付き、心に残りました。選手も同感だと思います。

ノルディーア北海道に対する支援・声援に心より感謝を申し上げるとともに、また一つ成長したノルディーアを来年はご披露できるように日々精進して参りますので今後とも変わらぬご支援賜れますようお願い申し上げます。

ご声援ありがとうございました。

ノルディーア北海道 監督 三浦 雅之